【ダイビング】ミラーレス一眼/一眼に必要な水中撮影機材を紹介してみる
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水中撮影と聞いてどんな機材を思い浮かべますか?
やはり馴染み深いのはコンデジの「TG」シリーズであったり、動画撮影だとアクションカメラの「Gopro」「DJI Osmo action」あたりかなと思います。
これらのカメラは手軽かつ綺麗な写真・動画が撮影できる素晴らしい製品です。実際に僕も大学から社会人1年目まではずっとTG-6を利用していました。
ただ以下のようなケースだとどうしても対応しきれない部分が出てきて、限界を感じてしまうこともあります。
- ボケやシャッタースピードをコントロールして撮影したい
- より小さい・大きい生き物を鮮明に撮影したい
- 撮影した写真をパネルに印刷したい
- プロが撮るような綺麗な写真が撮りたい
- フォトコンテストに応募したい
となると、行き着くところは
カメラメーカから出ている一眼・ミラーレス一眼を水中に持ち込んで撮影するになります。
実際に僕自身、今はSonyのミラーレスを水中で利用して撮影していたりしますが、TG-6と比較すると現像される写真のクオリティには明確な違いがあると素人目で見ても感じます。
写真の表現の幅も格段に増えるので、よりダイビングが楽しくなりました。
そんな素晴らしいミラーレスでの水中撮影ですが、意外と「始めるのに何が必要なの?」と言った情報がないんですよね。
この点は僕自身も情報を集めるのにすごい苦労をしました。なので今回は水中ミラーレスを始める上で必要になる機材を、実際に僕が使っている機材と一緒に紹介していきたいと思います!
これだけは揃えなければいけない道具
ハウジング
コンデジを利用している人であればすでに馴染み深いものかなと思います。ただミラーレス一眼/一眼のハウジングとはだいぶ構造が異なってきます。
ミラーレス一眼/一眼のハウジングは以下のようなものですが、これだけでは水中で使用することはできません。
コンデジと違いミラーレス一眼/一眼には交換式のレンズという概念が入ってくるからです。
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ワイドを撮影したいならワイド用のレンズ、マクロを撮影したいならマクロのレンズと言ったように撮影したい対象ごとで使用するレンズが異なってきます。ミラーレス一眼/一眼のハウジングはあくまでカメラ本体をプロテクトするものであり、レンズ部分までは覆うようにできていません。
ではどうするのか。
そこで必要になってくるのが、レンズを覆うパーツであるポートになってきます。
結論から言うと、「各社から発売されているハウジングを先に確認し、ハウジングで利用できるカメラを購入する」が良いと思います。
カメラの種類は多種多様ですが、ハウジングが利用できるカメラはそのうちの一部になります。よって気に入ったカメラを先に購入し水中で使いたいと思っても、そもそもハウジングがどのメーカーからも発売されていないという可能性は低くありません。
そのため、ハウジングを確認してから、使えるカメラを選択するという順番をおすすめします。
各社のハウジング↓
ポート
ポートとはレンズに合わせてカスタマイズ可能なハウジングと接続するパーツです。イメージとしては以下のようなものが該当します。
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こんな感じでレンズごとに使用するポートの形は大きく異なってきます。
どのレンズでどのポートを使用すればいいのかについては、ハウジングメーカー各社のポートチャート/システムチャートに詳細に記載があります。記載がないものについては問い合わせすれば回答いただけると思います。
ストロボ
ハウジングとポートがあれば水中でシャッターを切ることはできます。
ただし撮影できるものは、露出が足りず暗い写真であったり、青被りして被写体本来の色を感じられない写真であったりする可能性が高いです。(沖縄のように光が強いポイントで、晴れの日かつ浅瀬であれば綺麗に撮影できるかもしれません。)
レタッチで誤魔化すことはできますが限界があります。綺麗な写真を再現度高く撮影したい。そうなるとやはりストロボは「あったらいいな」ではなく、「必ず必要な」道具になってきます。
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ストロボは各社から様々な種類が販売されていて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますが、個人的には「とりあえず一番GN(ガイドナンバー)が大きいものを買う」をおすすめします。
詳細はまたの機会に、、、
フラッシュトリガー
フラッシュトリガーとは、カメラの発光信号をストロボに伝えるために必要になる機械です。
カメラがストロボを光らせるための信号を送ると、フラッシュトリガーが感知しそれをストロボに向けて、「これくらいで光らせてね」と送ります。
つまりストロボを光らせるために必須なパーツになります。
フラッシュトリガーにも当然種類があり、どのフラッシュトリガーを選択するかでストロボの光らせ方が異なってきます。
- マニュアルフラッシュトリガー
- TTL対応のフラッシュトリガー
マニュアルについては、言葉の通りで撮影者自身が、ストロボのダイヤルを調節し発光量を決める必要があります。一方TTLはストロボをTTLモードに設定すれば、カメラが自動で適正露出を判定し、自動で発光量を決めてくれます。もちろんマニュアルでの撮影も可能です。
僕自身、今現在はマニュアルのフラッシュトリガーを使用していますが、迷ったらTTLを選んでおけば問題ないと思います。
クランプ&光ファイバーケーブル
ストロボを光らせるためには、カメラからの発光信号を伝えるケーブルが必要になってきます。それが光ファイバーケーブルです。
コンデジを利用する場合でも必要になるパーツではあるので、ご存じの方も多いと思います。
どの光ファイバーケーブルを利用すればいいのかは、利用しているストロボの対応表を確認し選べばいいと思います。基本的に利用するストロボメーカーから発売されている純正品を使用すれば大丈夫です。
またストロボをハウジングに固定するにはクランプというパーツが必要になります。クランプは正直どのメーカのものを利用しても問題ないです。
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プラスアルファであったらいい道具
アーム
ストロボを直接ハウジングに付けてしまうでも撮影自体はできますが、光の位置や角度を調整するためにはアームが必要になります。
異なる長さのアームが各社から販売されているので、最初のうちは好きなものを選べばいいと思います。
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ランヤード
カメラ本体が入っているハウジング、ストロボを含めると結構な重量になります。
これらをセッティング場所からエントリーする場所まで持ち運んだりするのは結構しんどいです。(特に女性)
また、ビーチポイントで下が苔になっており、滑りやすい場所だとカメラを両手で持つのは危険です。
そこでランヤードが活躍します。
ランヤードをハウジングもしくはアームに取り付けることで、肩にかけたり片手で持ち運びができるようになります。
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お値段もそこまでいかないので長めのものを一つ持っておくことをおすすめします。
45度ビューファインダー
水中で撮影する際に見る画面は、モニターもしくはファインダーになります。
被写体が底スレスレにいる場合、カメラを着底させて撮影するかと思いますが、モニターもしくはファインダーを除く際にかなりきつい体制にならないといけません。
そういった際に45度のファインダーがあると、カメラの上側からファインダーを除くことができるため、楽な体制で撮影することができます。
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最後に
水中撮影の機材のシステムを考えるのは楽しいですが、終わりが見えない沼です。
自分のお財布と相談しながら、あくまで破産しない範囲で撮影を楽しみましょう!!
以下、僕の主な使用機材紹介です。参考までに。
カメラ | Sony α7RV |
---|---|
マクロレンズ | 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art |
ワイドレンズ | 14-24mm F2.8 DG DN | Art |
ハウジング | MDX-α7RV U |
ストロボ | Apollo Ⅲ |
ファインダー | VF45 1.2x |